Google Drive スプレッドシートの本気で使える裏ワザ&アドオンまとめ

このエントリーをはてなブックマークに追加

ども お久しぶりな中村です。

さて、今回は以前書いたドライブドキュメントネタの続編みたいな感じですが、皆さんも(多分)大好きなGoogleスプレッドシートの裏ワザ&アドオンのまとめとなります。

なんとなーくエクセルの代わりになるよねーくらいでしか使ってない人は確実に損してると思うので、ぜひぜひ使い倒してみてください。

レポート瞬間生成!満を持して登場したGoogleアナリティクス公式アドオン

Google Analytics add-ons

もはや説明の必要は無いでしょう。ついに出たんですよ…Google Analytics公式のスプレッドシートアドオンが。

完全無料で!Google Analyticsのレポートを!一切の機能制限なく!スプレッドシート上で生成&管理できるようになったんですよ!

連携したら最初に アドオン>Google Analytics>Create New Reportで設定シートを作成。

「Rport Configuration」というシート上で各指標(Metrics)とディメンション(Dimensions)を設定して ⇒ もう一回アドオンのGoogle Analyticsメニューから「Create New Report」をクリックすれば数秒で詳細レポートが自動生成されます。

特筆すべきは「Schedule Reports」機能。

その名の通り、例えば毎週月曜の午前8:00~9:00の間に直前までの一週間分のデータを蓄積していく。なんてレポーティングスケジュールを走らせておくことも可能に。

もうこれでいい!これがいい!これが欲しかった!というナイスアドオン。ぜひに。

解析データ ⇒ レポート作成を一瞬で終わらせたい方はこちら

Analytics Canvas

機能的にはGoogle Analytics公式アドオンがナンバーワンだ。それはわかってるんだ!

でももうちょっと「素敵な感じにレポートをまとめてくれないかなぁ!」と叫びたくなるWeb担当者さんの強い味方。

ズバリ「いい感じにグラフとか含めたレポートを自動生成してくれるGoogle Analytics連携型スプレッドシートアドオン」がこいつです。

アドオン連携後、ログイン中のGoogle Analyticsのアカウントを選択して「GO!」をクリックすると、もういきなりここ1ヶ月のデータを上手いことグラフにしてくれます。

グラフの種類ももろもろ揃っていて、過去12ヶ月の訪問者グラフ、流入数TOP10の流入元別訪問時間×PV/UUのバブルチャート、人気記事を対象にした滞在時間との相関グラフに、各種ユーザー分析などなど。

もうなんか、会議用のアジェンダならこれで全然OK!てレベルです。おっそろしいことにこのアドオンも、完全に無料で全機能を使い倒せます。

いやはや…すごい時代になったもんだ。

意外と便利だ!各種SNS系データをシート上で自動取得!

SpreadsheetBooster

名前だけ見ると「スプレッドシートの処理を高速化するの?」と勘違いしてしまいそうですが、その中身は”各種のSNS系データを取得する関数を色々実装してくれるアドオン”だったりします。

分かりやすく例えを出すと…

=Booster(getShares,http://●●.com/○○.html,Facebook)
⇒ こんな変数でFBでのイイね数を取得したり

=Booster(getTwitterData,cafekenta,followers)
⇒ こんな変数でTwのフォロワー数を取得したりできるようになります。

有料版(10アカまで9ドル/月 詳細)を使えば、VisitやPVなどのデータも連携できるし、もっと詳細なユーザーデータもとれるらしいんですが、無料版でも十分強力。

上の例で言えばURLの部分を =Booster(getShares,A2,Twitter)とかに変えてあげれば、別セルに書いてあるURLを参照しながら値を算出してくれるので、とにかく一気にライバル比較を一覧化したり、自前メディアの各記事シェア数カウントなんかをやるとき、まさに無敵のツールになってくれます。

これを待ってた!SimilarWeb公式のスプレッドシートアドオン

SimilarWeb for Sheets

はい。というわけで競合分析ツールの真打ち「SimilarWeb」の公式アドオン登場でございます。

これまた説明の必要が無いくらい有名で便利なツールですが、これがスプレッドシートと連携するとかなりヤバイ感じに使い倒すことが可能になります。

アドオンのヒモ付けを行ったらまずはAPI Keyを要求されるので、Similar Web<dev>のサインアップ画面からアカウントを作成 ⇒ ログインしたらユーザーアカウントオーバービュー画面に移動して「API Key」を拾ってきて入力したってください。

利用法は どっかしら適当なセル(オススメはA2)に検証対象としたいサイトのURLを入力し、各種APIから必要なものにチェックを入れて「Fetch data」するだけ。

それだけで一瞬にして競合サイトリストを作成し、さらに競合サイトのVisit、検索流入、ソーシャル流入、PPC経由流入などの概要情報を登録したサイトリスト分自動生成してくれます。

もうなんかあれです。競合比較の資料作りの時間が1/10くらいになります。マジで。

無料アカウントだと月間100リクエストくらいしかできない制限があるみたいですが、それでもものすごく便利なのでぜひ。

スプレッドシートの一部をサクッとメール共有!地味に使える隠れアドオン

Email Range

ほんっとーに地味なんですが、地味であるがゆえに実務でちょっと使えるツールとしてご紹介。

メールの本文にちょっとエクセルで表付けたいとき、わざわざファイル添付して送るの面倒くさいじゃないですか。

そんなときに「スプレッドシート上の表を選択」して「アドオンを起動してメアドを入れる」と、スプレッドシート上から直接『HTMLメールとして表&メッセージ入りのメールが送れる』というアドオンです。

僕自身「いつ使うんだよ!」と最初は思ったりしたんですが、なかなかどうしてこれ、使えるんですよ。上手く使うとHTMLメルマガとかのジェネレーターにもなっちゃいますしね。

ガントチャートツールのダークホース!なんかズルいぞスプレッドシート!

ProjectSheet project planning

WBSツールってまぁ色々あるんで、もう既に使い慣れたものがあるならそれでいいと思います。

が、ガントチャート管理をやりつつ各リソースの単価管理をやりつつ、かつひっきりなしに人が増えたり減ったりするような場合、「ツールの管理」ってやつそのものが面倒くさかったりしますよね。

このアドオンならとりあえず無料だし、共有もURL一本でOK。シート単位でアクセス権限を管理できるのでさらっと作れるし、変更履歴もまるっと残せる。

UIが英語なんでちょっとアレですが、試してみる価値はあるかもしれません。

正気か?スプレッドシートでアプリのプロトタイプを作るアドオン

AppSheet add-ons

もうそのまんまです。

何を言っているのか分かりにくいと思いますが、要するに作成したスプレッドシート上の要素を使ってアプリのプロトタイピングができるツールになります。

ワイヤーはエクセル方眼紙だ!という方にとってはそのまんま動くワイヤーとして利用できますし、もちろん共有も1URLでOK。

スプレッドシートをDBのように使って、各データを引き継ぎながらUIに反映していく。なんて活用法もできたりしちゃいます。

百聞は一見に如かず。まぁまずは騙されたと思って使ってみてください。

コレを考えついて実装した人は多分どっか壊れてる人だと思いますが、とりあえずすげー使いやすいです。いや本当に。

こんなんあったのか … AWSの通信容量に応じた大体の料金を算出してくれる和製アドオン

AWS Pricing Helper

JAWS Festa Tohoku 2014」というイベントのLTで日本人エンジニアの照井さんという方が発表された嬉しいアドオン。

分かりやすく言うと、各条件に応じたAWSの料金見積もりを自動算出する「オリジナル関数を使えるようにしてくれる」アドオンです。

アドオンメニューから呼び出せるのはチートシート的なマニュアル(英語)だけとなっているため若干分かりにくいかもですが、以下のような感じで呼び出しが可能です。


参照元:http://blog.memolib.com/memo/1090

いまいち見積もりが組みにくいAWSが、ちょっと(日本のサラリーマンにとって)使いやすくなるナイスアドオン。さすがによく考えられています。

おまけ:スプレッドシート上で使える電子印鑑アドオン

DigitalStamp4Sheet

日本事務機器株式会社さんが作ってくれた「スプレッドシート専用電子印鑑押印機能追加アドオン」です。

印鑑データを登録しておくことで、スプレッドシート上で押印できる機能を実装するアドオンなので、まずはWeb押印あたりでサクッと印鑑データを作成。ダウンロードしておきます。

スプレッドシート上でアドオンを起動し、印鑑データをアップロード。するといつでも呼び出せる印鑑データとして保持してくれるので、いまいちUIのよろしくないスプレッドシート上への画像アップを毎回やらずとも、アドオンから2クリックで印鑑を押すことができます。

多分日本以外に需要ないはずなのに、なぜかアドオン名と説明文が英語表記なのはご愛嬌。こいつ、なかなか重宝します。

さいごに

今回、エクセルとスプレッドシートの最も大きな違いと言える「そのまんまDB兼Webサービスとして利用可能」という特色をうまいこと活用できるアドオン中心の紹介となりましたが、いかがだったでしょうか?

既にエクセルの代わりとして使ってるという方にはぜひさらなる活用を。職場で使えないんじゃー!という方には思わず利用申請を出したくなる内容になっていれば…いいなぁ。

おなじみGoogleの犬。中村でした。